「つみたてNISAって何?」
「デメリットってあるの?」
という素朴な疑問に答えるべく初心者に向けて、わかりやすく解説する記事です。
何の知識も知らなかった僕が、
「はじめにこれを教えてほしかった!」
ってことを中心にまとめたいと思います。
当時、「つみたてNISA」について調べてみても、何が大事なのかが全然分かりませんでした。重要な所を易しい言葉でザックリ解説します。
株について知識がなかったから、「つみたてNISA」を活用していいのか分からなかった!
メリットとデメリットを感じ取ってもらるといいかなと思います。
読み終えた後、多くの人が
「やらないと損じゃん!なんで知らなかったんだろう!」
ってなると嬉しいです。
自分の解説が役に立ったて思えるからです。教師なので(笑)
本記事を読み、「つみたてNISA」について、なんとなく分かったら、書籍等で詳しく学ぶのもよいと思います。
「つみたてNISA」の制度を活用して、お得にお金を増やしていきましょう!
言い忘れましたが、公務員も「つみたてNISA」を活用できます!株式投資は公務員もやってOKです。
つみたてNISAとは? 制度ができた背景と理由
金融庁のホームページでは、
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です
引用元:金融庁
と紹介されて、その他詳しい説明も載っています。
これらを読んで、お金の知識がない頃の僕は
???
ってなりました。
ざっくりいうと、つみたてNISAとは、
「投資でもうけが出ても税金をとらないよ(だから投資やろう)」
です。
少しあやしい感じもします。
背景としては、日本の家計をもっと良くしなきゃ!という事情があるようです。
そもそも、
日本人のもっているお金(資産)が少ないと、国の財政も良くならない
ですもんね。
こんなふうに背景を知っておけば、安心して制度を活用できそうです。
金融庁が公開している資料を見ましょう。
こんなふうに言いたいんだろうなって想像で紹介します。
【資料1】他国(アメリカやイギリス)と比べて、日本人は貯金しすぎだよ!(日本人は株を全然もってない)
出典:説明資料 金融庁
【資料2】他国は投資しているから、お金が増えて家計が良くなってるよ! (日本人は投資してないからお金が増えてない)
出典:説明資料 金融庁
こういった背景があって、
「税金を免除するから、投資しよう」
ってなったわけですね。
上記の資料では、
家計における資産形成を促すためには、政策的な後押しが必要
って書かれています。
バブル崩壊を経験した日本では
「株はヤバイ。怖い。」
って思って、投資を始めない人も多いのかもしれません。
でも基本的なことだけ学べば、十分対応できます。そんなに心配しなくてもいいです。
そもそも
国も、年金の一部を株式投資とかで増やしています
運用益に税金がかからない? 非課税とは?
通常、株式投資で利益が出たら20.315%(以下、簡単のために20%で計算)の税金を納めます。
【例】
100万円で買った株が110万円に値上がりしたときに売ると、
10万円のもうけ(=運用益)があります。
通常、利益の20%(つまり2万円)が税金としてとられて、手元に残るのは8万円だけです。
でも、つみたてNISA制度を活用していれば、10万円すべてが自分のものになります。
この制度のすごい所は、税金はとられず利益のすべてが手元に残ることです。
まとめると、
つみたてNISAとは、
株式投資の利益が非課税になる(=税金がかからなくなる)制度
です。
ちなみに、非課税の対象となる株は1年間に40万円だけしか購入できません。
40万円以上投資したものについては、利益が出たときに税金がかかります
1年間(1月~12月)のうちに、70万円買ったら、非課税の対象になる株は40万円分だけで、残りの30万円には税金がかかるってことです。
「持っているだけで税金かかるの?」っていう質問に対する解答は、
かかりません!
です。
売った時に利益が確定するからです。
利益が決まらないと、税金を納める額が決められないってことですね。
こんなふうに、まだ売っていないけど、価格が増えた分を「含み益」って言います。
こういった言葉を覚えておくと、今後の株式投資に役立つと思います。
買った時より、価格が下がったら、含み益がマイナスって言います。
話を戻します。
40万円分の株を買ったら、もう非課税の株は買えません。
でも、また次の年になったら、非課税になる株40万円を買えます。
その他、もう少し細かい内容を知っておくと良いと思いますが、
とりあえず今は、
つみたてNISAはお得な制度
って覚えておけばOKです。
株価って上がるもの?
「つみたてNISA制度を使えば、税金を納めなくてもいいから、お得だっていうことは分かったけど、そんなに簡単に株価が上がる?」
って疑問が湧くかもしれません。
そこで、過去の株価の推移をみましょう。
アメリカ(SP500)
出典:trading view
1991年 2021年
377.19ドル → 4386.53ドル
直近30年で株価が約12倍になっています。
この期間には、リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)っていう株価の暴落があったにもかかわらず、この成長ぶりです。
「いやいや、もっと過去は、どうなんだ?」って人はコチラ。
1961年~1991年 64.85 → 412.70(6.4倍) |
1921年~1961年 7.08 → 65.06(9.2倍) |
1872年~1921年 5.00 → 8.80(1.8倍) |
この期間中、2つの大きな世界大戦もあったのにずっと成長し続けています。
米国の株価は、
150年の長期間、上がったり下がったりしながら、ずっと値段が上がっている
世界全体(先進国23カ国)も成長しています。
世界(MSCI World) ※直近、約20年分
【まとめ】
アメリカや世界の株価は、長期的に右肩上がり
「株式投資って損することもあるんでしょ?」への解答
過去のデータ(1969年12月末~2012年7月末)によると、
どの時期に投資しても、世界の株(MSCI World)を15年以上、持ち続けていれば、必ずプラスになった
っていう調査があります。それを示すグラフ↓
参考:東海東京証券
10年間、株を保有する場合なら損することもあるけど、15年以上持っていれば必ず利益がプラスになってます。
これは、アメリカと世界の株価の推移を表すグラフで見たように、
株価は上下しながら、長い時間をかけて成長していくから
です。
銀行口座では預けたお金はなかなか増えないけど、株なら増える可能性あります。
「過去、株価が上がり続けてきたから今後もずっと上がるよね」とは言い切れませんが、可能性は高いと思います。
これまで、経済発展(株価の上昇を)してきたのは、
人類が便利さと豊かさを求めてきたから
です。
僕は、
今後も、世界経済は発展していき、長期的には株価は上がっていく
と考えています。
人って「生活を良くしよう!」って思って行動をする生き物だと思うんです。
節約する人はいるけど、生活の質を悪化させたい!って思いながら生きている人は見たことないです。
世界の貧困状況も昔に比べて改善されていると言われています。
『FACT FULNESS』 って本が教えてくれます↓
【まとめ】
人類が豊かさを求めて良くなっていく(経済発展する)って思える人は、株式投資を始める!そして、15年以上保有する。
長期投資はパワーがすごい!(複利の効果)
「長く株を持っておくほど、株価が上がるはずだから、早めに買っておこう!」
って思った人もいるかもしれません。
先述のデータでも示したように、投資は早く始めた(長く保有する)方が有利です。
シュミレーションで確かめてみましょう。
たとえば、毎月4万円を10年間積み立てる場合(年利5%)、
出典:積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
積立金額 10年後
480万円 → 559万円
お金(資産)が79万円増えました!
80万円くらいあれば、中古の軽自動車が買える!すごい。
同じ480万円をもっと長い期間かけて積み立てるとどうなるか?
毎月1万円を40年間積み立てる場合(年利5%)、
出典:積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
積立金額 40年後
480万円 → 926万円
お金(資産)が446万円も増えました。
もう何でも買える気がする!(笑)
長期的に積み立てると、「複利」の効果が利いて、雪だるま式に増えていきます。
同じ金額の株を買ったのに、早く投資を始めるかどうかで、利益に大きな差が出ました。
僕も、もっと早くやっておけば良かった…。
って思いましたが、今が人生で一番若い日と思い、つみたてNISAをすぐに始めました。
一般NISAとつみたてNISAはどっちがいいの?
つみたてNISAがオススメ。
一般NISAは、長期的に考えると損する人もけっこうな数いると思うからです。
つみたてNISAは20年間の非課税期間がありますが、一般NISAは5年間しかないです。
これまで説明してきたように、15年以上保有すれば利益がでるという過去の調査があるので、非課税期間が長いつみたてNISAをオススメします。
つみたてNISAの方が、再現性が高く、多くの人が利益を出せると思う
つみたてNISAのメリットとデメリットは?
先に結論から。
① 非課税だから、お金が増えやすい
② 自動で買い付けされるから忘れずに継続できる(これは意外と大事)
① 元本が維持できるとは限らない
② 値動きがある
メリット
【メリット1】
非課税だから、お金が増えやすい
このメリットは、これまでにも解説してきた通りです。
税金は少ない方が、負担が減りますよね。
消費税がその最たる例です。
【メリット2】
自動で買い付けされるから忘れずに継続できる
これはお金を増やす上で、地味に見えてすごく重要ですね。
15年以上という長期間、投資を続けていくので、給与から自動で引き落とされる形にしておけば、途中でやめてしまう可能性も低くなります。
デメリット
【デメリット1】
元本が維持できるとは限らない
株価は、変動するものです。
過去のデータだと、長期的に株に投資すると必ずプラスになることが分かっています。でも、未来を保証するものではありません。
かなり勝率の高い勝負だけど、必ず増やせるとは誰も言えないです。
100万円(元本)の株の価値が、将来100万円以上になることは約束されてません(元本保証なし)
博打みたいな投資をしないのであれば、あまり心配しなくてもいいかなって思います。
【デメリット2】
値動きがある
預金の場合、銀行口座に預けていた10万円が、明日8万円になることは普通ないですよね。
でも株の場合、毎日値段が変わるため、株を預けている口座(証券口座)の金額が変わります。
投資を始めた頃は、株価が下がると焦るかもしれません。
僕の場合、
長期的には勝てるって過去のデータを見て信じているのに、値下がりすると、心は正直に反応してました。
「自分は大丈夫」って慢心を反省。
直近では、コロナショック(2020年3月)で世界の株価(MSCI WORLD)が20%くらい値下がりました。コロナショック直前に100万円で買っていたら、80万円になっているみたいな感じです。
こんな暴落は頻繁にありませんが、
暴落が起こった時、証券口座の金額が減り続けていくのに耐え、株を売らない精神力が必要になります
ちなみに、現在(2022年3月)は、コロナ前より株価は上がっていますね。
長期的に見れば暴落は杞憂に終わるってことは、歴史上、何回もありました。
つみたてNISAを始めるには?
現金を預けるには、銀行口座が必要です。
株式を預けるには、証券口座が必要です。
オススメの証券口座は、SBI証券と楽天証券です。
- 手数料が安い
- ポイントが貯まる・使える
SBI証券はTポイント、楽天証券は楽天ポイント。
最大手はSBI証券です。どちらも良い証券口座なので、とりあえず作っておいて損はないと思います。
口座開設は無料です。
僕は両方の口座を持ってます。
【まとめ】つみたてNISAを始めて、お金に困らない人生にしよう
【つみたてNISA制度ができた流れ】
- 日本人はあまり株式投資をやっていないから、他国に比べて家計が良くなっていない
↓ - みんなが投資するように、投資の税金を免除しよう
↓ - つみたてNISA制度の誕生
つみたてNISAとは、
株式投資の利益が非課税になる(=税金がかからなくなる)制度
・非課税の対象となる株は1年間に40万円まで買える
・非課税になる期間は20年間
株式投資について
- 過去、株価は上下しながら、ずっと上昇している
- 世界の株を15年以上保有していると、リターンはプラス
- 長く持っている人ほど有利(複利の効果)
つみたてNISAのメリットとデメリット
① 非課税だから、お金が増えやすい
② 自動で買い付けされるから忘れずに継続できる(これは意外と大事)
① 元本が維持されるとは限らない
② 値動きがある
この記事を読み、つみたてNISAを活用した投資を始めてくれる人が増えたら嬉しいです。
幸せに生きるために多くのお金は必要ないかもしれないけど、お金に困ったら人生は辛いものになります。
知識を身に付けて、人生をより良くしていきましょう!
【書籍】読んでわかりやすいなって思ったから紹介
お金について学ぶのに、わかりやすいなって思いました。読みやすい。