「ダイエットやらなきゃな…」
「資格取得の勉強やらないとな」
「筋力トレーニング始めるぞ!」
などなど、やりたい事があって、あきらめた経験ありませんか?
やり始めても、「今日は疲れたし、明日でいいか」ってなりがち…
それを解決してくれる書籍がコチラ。
『「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法』イ・ミンギュ(著)
書籍を参考にしつつ、僕の経験も踏まえて後回しにしない方法を3つ紹介します。
なりたい自分に近づくために、ちょっとでもヒントをつかんでもらえたら嬉しいです。
では、いきましょう。
「公開宣言効果」を利用する
書籍では、実現したいことを「他人に宣言しましょう」と伝えています。
心理学者のスティーブン・ヘイズは大学生を対象にした実験で、目標を公開した学生の方がよい成績を取るという事実を確認した。
1番目のグループには自分が取りたい目標の点数を他の学生に公開させた。
2番目のグループには目標の点数を心の中でだけ考えさせた。
3番目のグループには目標の点数について何も指示しなかった。
実験の結果、決心を公開したグループが他の集団より明らかに高い点数を取った。決心を心にしまっておいたグループは、まったく決心をしなかったグループと統計的な差がなかった。ひそかな決心は、決心しないことと同じなのだ。
引用元:『「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法』イ・ミンギュ(著)
テレビやニュースで見る、スポーツ選手の強気発言
「必ず俺が勝つ」
という勝利宣言も、自分の勝率を上げるのに一役買っているのかもしれません。
公開して成功した僕の体験談
僕も、やる内容を公開して継続できた経験があるので紹介します。
中学生の頃、持久走大会に向けて、早朝、自習練習をしていたときの話。
当時、思春期ということもあり、
「頑張っていることを誰かに言ったら茶化されるのでは?」
という不安から、朝、走り込みをしていることを誰にも話さずにいました。
いわゆる
コソ練です!(笑)
でも、はじめの「やるぞ!」という気持ちとは裏腹に、3日目あたりから、あきらめたくなってきました。
似たような経験をされた人が多いと思うので、共感できるかなと思います。
「やめようかな」と思い始めた頃。
母から
「あんた、〇〇君のお母さんが、
『持久走大会に向けて、頑張って朝、走っているのね。通勤の途中に見かけたわ』
って褒めていたよ」
と言われ、続けないといけない気がしてきました。
母に毎朝練習をすると言っていた内容が、間接的ではありましたが、家族以外にも伝わったからです。
さらに、それから数日後。
誰にも言ってないのに、同級生も僕が朝練習をしていることを知っていました。
「お前、毎日、走っているらしいね! ホントすごいわ。頑張って!」
馬鹿にされると思っていたけど、応援してくれたから、すごく覚えてます
このとき、「もう完全に後には引けないな」と思うようになり、休まずに持久走大会まで練習を続けることができ、大会では入賞しました。
やむを得ず公開した形になりましたが、多くの人に目標を認知してもえたから頑張れたのだと思います。
家族に目標を宣言したり、SNSで目標を公開したりするだけで、目標の成功率が大きく高まるはずです。
最初の1%の行動に全力を注ぐ
勉強にしても、運動にしても、始める前は、やりたくないなって気持ちが強いですよね。
でも、やり始めたら意外と頑張れた経験ありませんか?
ある仕事がとてもできそうにない気がしたら、まず簡単なことから始めて、失敗してもいいと気楽に考えてみよう。(中略)
不思議なことに、いったん始めさえすれば、そこからは楽に進むことが多い。すべきことを先延ばしにしている人たちは、(中略)こんな共通点がある。
「意欲がわかない」を理由にしているということだ。
だが、生物学的に見れば、そうした考えは間違っている。実際は、意欲がなくて始められないのではなく、始めないから意欲がわかないのだ。
引用元:『「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法』イ・ミンギュ(著)
行動を始めることに注力して成功した僕の体験談
「最初の1%の行動に全力を注ぐ」にも心当たりがあるので、僕の体験談を少しお話します。
中学生の頃、走ることを継続できたおかげか、社会人になってからの10年間、走る習慣が続いています(週に1回、1時間程度)。
でも、簡単というわけでもなく…。
毎週、走る前になったら、
「今日は休みたいな」
「また、来週でいいや」
って気持ちが湧いてきて、継続できなくなりそうになります。
実際、休んでしまって失敗したなと反省したこともあります。
でも、書籍を読んでからは、休むことはほとんどなくなりました。
とにかく走り出すことに重点を置くようになったからです。
走り出す前、自分に向かって
「走るスピードを落としてでもいいから走り出そう」
「きつかったら、走るコースを変えて距離を短くしてもいい」
と、唱えるだけで気持ちが軽くなります。
そう思うことで、練習前の嫌な気持ちが緩和されて、休まなくなったんです。書籍の効果を実感しました。
走り出すと、ペースも遅くならないし、距離も短くはなることなく、いつものコースを走りきっていました(負けず嫌いなのかも?)。
とにかく、
始めるまでの行動が、本当に大切。
【書籍の登場人物】ダイエットをしようと決心して自転車型のトレーニング器を購入した人の話
その人は、最初の数日は時間ずつ汗を流してペダルをこいでいたが、数日経つと、器具をかたずけて、トレーニングを止めてしまったのだそう。
よくあるの出来事ですね。
その後、著者の「行動モメンタム技法」について思い出し、テレビを見るときにはトレーニング器のサドルに座るようになった。
「60分ペダルをこぐ」と意識するのではなく「ただサドルに座ってテレビを見よう」と決めたとのことでした。
気づけば、1時間以上も続けられるようになったそうです。
意気込んで「トレーニングをしよう」とするのでなく、「テレビを見よう」と気軽に始められる状況を作ったことが成功のカギだと思います。
始める前は、大きなことをしようとせず、小さなことから始めれば、意外とやり遂げてしまったりするものなのかもしれませんね。
常に机の片付けは終わらせておく
学生のときに、テスト勉強をしようとして、机を片付け始めた経験がある人は多いと思います。
そして、大人になった今も勉強をしようとすると片付けを始めてしまう人も、結構な割合でいるんじゃないかなとも思います。
大事なことをするための準備作業をしていると、次々と関係ない雑用をしてしまって重要なことが後回しになることが多い。(中略)
やりたくない仕事から逃げるためのいちばん簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけることだ。
引用元:『「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法』イ・ミンギュ(著)
この話から、「整理整頓している人は仕事ができる」という格言にも、うなずけそうです。
勉強をやりたいと思うのなら、はじめから机をかたずけておくことが大事ですね。
勉強をやろうとして机を片付け始めることは、著者の母国である韓国、私たちの日本でもそうなので、世界共通なのだと思います。今も昔も変わらない。
もし、やりたい事や継続したい事があるなら、家の中はさっぱり片付けておき、集中できる環境をつくっておきたいですね。
人間、大変なことに取り組まないといけない場合、楽なことに流されてしまうのは自然なことだから、最初からきれいにしておく。
大事だと思います。
片付け本として、こんまりさんの本が有名です。
読んだ感想としては、気持ちにフォーカスしているなという印象。
捨てるときに、物そのものに感謝を伝えるっていう考え方が好きです。
『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』近藤麻理恵(著)
『マンガで読む人生がときめく片づけの魔法』近藤 麻理恵 (著), ウラモト ユウコ (著)
【まとめ】後回しにしないためにとるべき3つの行動
① 「公開宣言効果」を利用する
② 最初の1%の行動に全力を注ぐ
③ 常に机の片付けは終わらせておく
なりたい自分に近づくために、ちょっとでもヒントをつかめたでしょうか?
ピンッときたものがあれば、すぐに取り組んでみてくださいね!
数か月後、過去の自分とは違った”自分”に出会えていることを願っています。
ではでは。