「仕事を辞めようか迷っている」
という悩みをもつ人のための記事です。
僕は、教員の仕事を10年ほど続けてきましたが、迷った末に退職しました。
退職を決断するまでにとても悩んだので、仕事を辞めようか迷っている人の気持ちは分かる方だと思います。
本記事では、迷ったときに、どうのように行動すれば、解決に向かうのか、僕の経験からお話したいと思います。
【結論】周囲への相談と自己分析をする
① 転職エージェント、友人や同僚、家族へ相談する
② 価値観マップを作って、自己理解を深める
自己分析は必須。面倒だけどやらないと、後悔すると思います。
仕事を続けるか迷っていたときの状況
- 仕事のモチベーションが乱高下
- 今、取り組んでいる仕事が苦しい
- 考え方が違う人と一緒に仕事をすることが辛い
- 長時間労働で身体がもたない
仕事のモチベーションが乱高下
仕事って調子の良い悪いがあって、それ合わせて気持ちも変化しますよね。
仕事を続けるかどうか迷っているときは、特にモチベーションが上がったり下がったりしていました。
「絶対に辞めてやる!」って固く誓うときもあるし、「まあ続けるかなぁ」と思うこともありました。
今、取り組んでいる仕事が苦しい
頑張ったけど、なかなか成果が上がらないのは大変ですよね。
うまくいかないときも楽しめる仕事が理想的!
僕が苦労したのは、たとえば、
- 清掃をしない生徒へのはたらきかけ
- 文化祭の展示物作りを促す
- 勉強が好きでない生徒に授業する
などです。
「どうしたら、生徒が主体的に取り組めるようになるのだろう?」と考えながら、生徒指導に関わる書籍を読んだり、先輩教員から話を聞いたりして、ずっと学んできました。
子供が好きなら、行事や授業に興味がない生徒とのやりとりも楽めたのかもしれませんが、僕はそれができなかったです。
【まとめ】
今やっている仕事のクオリティを上げるためにやっていることが苦しい。
考え方が違う人と一緒に仕事をすることが辛い
不登校になる生徒への対応の違い
「こうする方がいい!」と思っていても、周囲のとの人間関係を崩さないように気を配って、なかなか思い通りに発言できないことってありますよね。
僕も、同じ経験をしました!
たとえば、不登校になる生徒への対応。
「どうしたら生徒が学校に来るようになるか?」を考える人が多かった中、僕は「必ずしも学校に通う必要はない」と思っていました。
学校に通う目的は、卒業後に自律した社会生活を送れるようにすることだと思っていたからです。
学校でなくとも仕事のスキル学べる場はあるし、人との関わり方も地域の社会貢献活動やSNS等でも学ぶ事ができます。
もちろん学校に通うことができれば、それが一番いいのかもしれません。でも、「それができないから困っている」というのが不登校の生徒です。
そうなのであれば、無理に登校させようとさせるのではなく、本来の目的を達成するために、別の手段をとることの方が大切じゃないかって思ってました。
もちろん、生徒が来られるように支援を続けるのは、言わずもがな。
【まとめ】
自分の考えと異なる人たちが多い中で、仕事を行うと辛くなる
生徒指導への対応の違い
この人と一緒に働くのは無理って思ったことがある人は多いと思います。その場合、仕事が精神的にきついですよね。
僕の場合、「体罰を肯定したり、怒鳴ったりすれば、物事が解決するという考え方の先輩教員」と一緒に働いたときが辛かったです。
※体罰は、学校教育法という法律で禁止されています
「力ずくで言う事を聞かせると、その先生がいる時しか効果がないので、教育じゃない」と思っていました。
いろいろアドバイスを受けましたが、非常にストレスが大きかったことを覚えています。
建設的な意見で必要だなと思ったものは取り入れましたが、自分が正しいと思えないものは、関係性を崩さない程度に無視して自分のやり方を貫きました。
最終的に、部活動の全国大会出場や担任として転退学者なしという結果になったので、自分の信念に従って行動して本当に良かったと思います。
信頼できる上司は、「応援するよ。目的や目標はコレ。手段は君に任せる。困ったら頼って!」というスタンスの人ですね。
【まとめ】
目的や目標を一致させられない状態で、仕事をするのは辛い
長時間労働で身体がもたない
真面目に一生懸命やって、労働時間が長くなっている方も多いですよね。
僕も似たような感じです。
初任校1~3年目のデータ ※3年目の11月以後データなし
月 | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
---|---|---|---|
4月 | 101.5 | 152.3 | 148.7 |
5月 | 116.0 | 151.1 | 152.3 |
6月 | 85.2 | 136.9 | 97.6 |
7月 | 88.8 | 111.0 | 84.4 |
8月 | 86.0 | 100.4 | 78.8 |
9月 | 123.4 | 148.2 | 92.8 |
10月 | 119.2 | 154.5 | 106.0 |
11月 | 135.3 | 135.0 | 記録なし |
12月 | 104.3 | 110.7 | 記録なし |
1月 | 101.7 | 122.3 | 記録なし |
2月 | 77.1 | 138.8 | 記録なし |
3月 | 113.5 | 148.8 | 記録なし |
平均時間 | 104.3時間 | 134.2時間 | 108.8時間 |
3年間、毎月、残業時間が平均100時間以上(90日連勤もあり※半日勤務含む)。
冷静な判断が下せないほど、僕の頭はおかしくなっていたのだと思います(笑)
部活動も担任としての仕事も、一生懸命に取り組んで結果も出たけれど、自分の健康を失い、プライベートの時間がなくなる働き方は大変でした。
辛いなって悩んでいる方に、同じ道をたどって欲しくはない!
【まとめ】
自分ができることを一生懸命に、そして真面目にやった結果、長時間労働になって、心身がボロボロになるのは辛い
辞めるかどうかの迷いを解決するために、周囲へ相談する
- 転職エージェントへの相談
- 友人に相談
- 同僚に相談
- 家族に相談
迷っているだけでは、絶対に解決しないと思います。行動を起こして初めて変わる。その時は大変かもしれませんが、最終的にはもっと幸せになれるはずです。
転職エージェントへの相談
転職エージェントに相談しました。
求人票を紹介してもらったり、現在の職業を踏まえて次の転職業種のお勧めしてもらったりしました。
相談の結果、「基本的に年収は下がる」「業種は営業に絞られる」ことが分かり、転職することは思いとどまることにしました。
相談したから分かったこと。
電話でやりとりして、現在の仕事内容や年齢も重要な要素であることが、本当の意味で実感できました。
利用料金は無料なので、迷っていている人は、登録して相談してみるといいと思います。
【転職エージェントの仕組み】
転職エージェントの会社は、報酬を転職希望者からではなく採用企業から得るので、無料で利用できます。
実際に転職活動を行わず、相談だけでも無料なので、やってみることをおすすめします(←僕は、このパターン)。
何もしないで辛い日々を送るよりも、よっぽど良いと僕は思います。
未来が良い方向に変わっていくのは行動した人だけ。
【転職エージェントの一覧】
一つ注意点。
エージェントは、報酬を得るために、早く入社させたいという気持ちが働きやすいです。
これは、仕組み上、仕方のないこと。
誠意をもって対応してくれると思いますが、2~3つ登録した方がより信頼できる担当者を頼れる可能性があります。
僕は、リクルートエージェントに相談しました。20時過ぎだったけど、相談に乗ってもらえました。
【まとめ】
・転職エージェントは、転職市場の現状を把握した上で適切にアドバイスしてくれる
・担当者の当たりはずれがあるかもしれないので、3つくらい登録しておくのがオススメ
・話をするうちに、自分の気持ちや考えが整理されるというメリットがある
友人に相談
信頼できる教員の友人に、辞めたいことを相談しました。
すると、
⇒「君の○○が足りない」
⇒「もっと○○するべきだ」
と言われました。
仕事に対する不満や迷いをストレートに話してしまったので、相談を受けた友人は「教員としての仕事=自分」を否定されたような気持ちになったのだと思います。
前もって、自分でも考えをまとめておくと、友人の立場を尊重した上でスムーズに話ができただろうなと反省しました。
価値観マップを作って、自分なりに考え方をまとめると、自分がどうなりたいか見えてくると思います。
【例】価値観マップ
作り方
1.「なぜ、辞めたいと思っているのか?」のような質問を自分で考えて、それに答える。
2.その答えに「なぜ?」と再び、質問をして自分の考えを深掘りする
3.2を2~3回繰り返す。
ツリー状に書き表すソフトが、考えを整理しやすいのでオススメです。
オススメソフト:mindmeister
マップ作成が3つまでなら無料です。
自分がどうなりたいか分かっていないと転職しても、後悔する確率が高いと思います。自己分析が大切!
【まとめ】
転職の気持ちや考えを文字に表して、頭の中を整理する
同僚に相談
同じ職場で働く先輩教員にも相談しました。
はじめのうちは、相手にされませんでしたが、「転職エージェントに相談中であり、求人にも目を通している」ことを伝えると、真剣に話を聞いてくれるようになりました。
先輩教員に話を聞いてもらって、不安が減り少し前向きになれました。
相談相手は、少人数かつ信頼できる人が良いと思います。
【まとめ】
同僚に相談するときには、自分の転職活動の経緯も言えると、真剣な気持ちが伝わりやすい
家族に相談
両親に相談しました。
苦労して試験に合格したことや今後の生活のことを考えると、退職するという決断がなかなかできませんでした。
その時、父に言われたこと。
「お前の中で辞めるっていう意志が決まっているんだろう。だったら、(実家に)戻って来なさい」
そう言われて、正直な気持ちに気づくことができました。
小さい頃から子供を公務員にさせたかった両親としては、仕事は辞めて欲しくはなかっただろうと思います。
僕のことを信じて、応援してくれた父に感謝しています。
【まとめ】
退職という決断をくだせたのは、父のおかげでもある
退職を通して分かったこと
いろいろ悩んだ結果、僕は退職しました。
この決断は怖かったけど、真剣に悩んだから得られたことも多かったです。
自分が望むものが何なのか分かった気がします。
今後は後悔のない人生が送れそうです。
転職活動に勇気がでない人も、一歩を踏み出して、自分の望む人生を手に入れてほしいというのが、僕の意見です。
たぶん、その方が人生充実する
無責任なことは言えないけど、転職活動はお勧めします。
転職活動によって時間は失うかもしれないけど、自分を見つめる機会になるので、本当は何が欲しいのか分かるようになると思います。
企業との条件が合わなければ、やめればOKです。
皆さんの人生がちょっとでも好転してくれたら、本当に嬉しいです!
欲しいものは、自分で手を伸ばさないと、得られない。
ではまた!